おてがみ

「ねこの絵あそび」に遊びに来てくださってありがとうございます。
ねこのかいぬしです。

ねこは、世界中に素敵な絵がたくさんあることをすばらしいことだと思っています。
にんげんってすごいねっていつも言っています。
絵のために、にんげんの言葉も一生懸命お勉強をしています。
かいぬしとしては、ねこのその気持ちを大切にしてあげたいです。

私も、幼い頃から絵を描くことが好きでした。
コピー用紙、チラシの裏、めくったカレンダーの裏。
どんなに小さくても、描けるところを見つけたら描いていました。
そして、他の子が描いた絵を観ることも好きでした。
「色がきれい!」「ここがかわいい!」「何か好き!」って。

夏休み、美術部のみんなで上野にある国立西洋美術館へ行ったことがあります。
そのときのことはあんまり覚えていません。
ただ、モネの大きな睡蓮の絵の前で、みんなと「きれいだね」と見惚れたことだけは覚えています。

おとなになってから改めて観ても、やっぱり「きれいだね」って思いました。
でもあの頃の「きれいだね」とは、何かがちょっと違う気がしました。
何が違うんだろう。見るたびに、何かが違う。不思議です。

「ねこの絵あそび」を通して、ぜひいろんな作品に触れてもらえたら嬉しいです。
有名な人の作品も、誰が描いたのか残っていない作品も、描いた人の気持ちが残っているような気がします。
絵を観るのに正しいお作法なんてありません。知識も必要ありません。
観たときに感じたことも、言葉にできなくっていい。

ここであなたの心に引っ掛かる絵に出会うきっかけを作れたら、今はそういう気持ちでねこのお手伝いをしています。
それにしても、ねこの絵の見せ方については正直「どうなのかな〜」って思うことがないわけでもないですが。
選手権とか、一体何を競っているんだろう。ねこ、知っている言葉がまだ少ないから仕方ないのかな。

最後に。
絵や工芸品は、時間を超えた「おてがみ」なんじゃないかな、と私は思っています。
亡くなっている方であれば、お返事を直接渡すことはできないけれども。
あなたの感じたものが、きっと作った人へのお返事になるんじゃないのかな。
そういうたくさんのお返事が、作った人の元へ届いているといいなっていつも思います。

ねこのかいぬしより。